上履きを隠される。
空っぽの下駄箱を見つめて立ちすくむ私。

屈辱と、虚しさで、胸の奥が痛い。
ローファーを脱ぎ、下駄箱の中に入れて蓋を閉める。

靴下のままで、冷たい廊下の上を歩かなければならないことや、靴下の裏が汚れることよりも、ひとりだけ上履きを履いていない恥ずかしさ、特に異性の前でその足元を見られることの羞恥心が、嫌。

あれから、大人になり、社会人になった私。

今でもあの頃の恥ずかしさが、忘れられない。

誰か、誰でもいい。
私の、靴を隠してください。
私の靴にイタズラをして。
お願い。