「服部・・・、上履きはどうした?」

担任の今野先生から声をかけられた。
朝のホームルームで、教室内を一回りしているときに、見つかってしまった。

「すみません。・・・忘れました」

私は、今上履きを履いていない。ほかの皆は、学校指定のバレーシューズを履いている。

「仕方ないな…あとで職員室に来なさい」


ホームルームが終わり、私と先生は職員室に向かった。

「今日は、これを履いていなさい。」

職員室で、今野先生から、来客用のスリッパを受け取った。

「服部、お前本当に忘れたのか? 昨日、学校に置いてあって、無くなったんじゃないのか?」

スリッパを床に置き、それを履こうとしたところで、そう声をかけられた。

「いいえ、違います。。。本当に忘れたんです。今度から気を付けます。」
そう言って軽く会釈をした。

本当は、違う。
本当は、昨日上履きを持って帰ったりしていない。無くなったの。
でも、でも・・・先生に言えないの!!

心の中で、そう叫んだ。

職員室を出ると、それを待っていたかのように、同じクラスの女子3人に取り囲まれた。