屋上。

加藤君と二人だけの空間。
私の頭の中は、疑問符でいっぱいになっていた。

「昨日、放課後、見かけたんだ。教室から靴下のままで出てきたのを。」

見られていた。あの時の私の「行為」を。

「なんか、気になって。上履き、確かに履いていたはずだったのに、廊下をわざわざ靴下のまま歩くなんて」
「それで、今日、ゴミ箱から上履き見つけたのを見て、もしかして、と思って昼休み後をつけて行ったら、今度はローファーを」

「待って!加藤君、この事誰にも言わないで。お願い!」

加藤君の言葉を遮るように、秘密にしてもらうようお願いした。
加藤君は全てを知ってしまった。
私が、わざと、自分の靴を隠している事を。そして、それを愉しんでいる事を。