下駄箱に向かって歩きながら、隠し場所を考えていた。

そうだ、あそこにしよう。

自分の靴箱から上履きを取る。
踵を返して、校舎の裏手にまわり、ゴミ集積所へ向かった。

そこには、袋に入れられた多くのゴミが無造作に置かれていた。

その袋の一つの結びを解いて、上履きを奥の方まで押し込んだ。
そして結び直し、集積所を後にした。
すれ違いに、どこかのクラスの生徒が、ゴミ袋を持って集積所に向かっていった。

もうこれで、私自身どの袋に入れたか分からなくなるだろう。思い直して自分の上履きを取りに行くことは、もう出来ない。

そのまま、学校の正門を出て家路を急いだ。