下駄箱の前でローファーを脱ぎ、それを手にとって、空っぽの靴箱に入れる。

足元を見てみる。
真っ白な靴下。新調したばかり。

靴下のままで、校内を歩かなきゃいけないの?

ため息をひとつついて、歩き始める。
廊下の冷たさ、周りの人たちからの冷たい視線。

階段を上って、3階の自分の教室に入る。

いつもと同じ光景が広がっている。
俯き加減で前から2番目、窓際の自分の席に歩いていく私。
靴下のままの私に誰も声をかけてくれない。
でも、きっと誰かに見られている。

椅子に腰掛けてため息をひとつ。

カバンから教科書やノートを机の中に入れた後、自分の足の裏が気になり、椅子を少し引いて右脚を椅子の横に出して、確認する。

もう、すでにうっすらと、汚れが付いていた。
真っ白な靴下に、目立つ程の汚れ。

嫌。
上履きは、どこ?誰?こんな事したの?
だれか知っているんでしょ?教えてよ!

心の声は、誰にも響かない。