それから、2日が過ぎた。
私が期待していたことは、起こらなかった。

朝学校に着いて自分の靴箱を開けると、普通に何事もなく、かかとのところに井上と書いてある私の上履きがあった。
下校時、少し静かになるまで図書室で過ごして、深呼吸して靴箱を開けても、何事もなくローファーが置かれていた。

内心ドキドキしながら、期待と不安で登校時と下校時が迫ると落ち着いていられないほど。

そうして2日間が過ぎた。

3日目の朝、もしかしたら、まだなのかもしれないと少し安心して、自分の靴箱を開けた。

無い。
上履きが、無い。

空っぽの靴箱を眺めながら、立ち尽くす私。

とうとう、期待していたことが起きた。
自分で隠すのとは違う、胸騒ぎ。
これを、興奮していると思いたくない。
だって、靴下のままで廊下を歩かなくてはならないし、隠されたのかも、捨てられたのかもわからない。靴下のままの自分を見られることも嫌。

それなのに、どうしてこんなに胸が苦しいの?
ドキドキ、が止まらない。

私は覚悟して、ローファーを脱ぎ、靴箱に入れた。