靴下のままで、下駄箱のスノコから、廊下へと歩き出す。

冷たい。

足の裏から感じる冷たさと、誰からかわからない視線を感じて、小さく身震いしながら歩き出す。

恥ずかしい。
今日これからどうするの?

自分の教室に行くことも考えたが、階段を上がるのをやめて、そのまま職員室に向かうことを選んだ。

担任の先生に、上履きが無くなったことを報告する。それだけで胸が熱くなった。